クレペリン検査とは
概要
ドイツの精神科医クレペリンの研究をもとに、内田勇三郎が日本向けに開発した、簡単な1桁の足し算を連続して行う心理検査で、能力面・性格・行動面を総合的に測定することができる検査です。
検査の流れ
| 検査 | 内容 |
|---|---|
| 前半 | 15分間、足し算を行う |
| 休憩 | 5分間 |
| 後半 | 15分間、足し算を行う |
1分ごとに「次の行へ」の合図あり、合計30分の作業
何を測定するか?
① 作業曲線(最重要)
各行の作業量(解答数)をグラフ化したもの
- 定型曲線:健康・適応的な人のパターン
- 初頭努力 → 疲労による低下 → 慣れによる回復 → 終末努力
- 非定型曲線:何らかの傾向・特徴あり
②誤謬率(ごびゅうりつ)
計算ミスの割合
高いと注意力・慎重さに課題の可能性
③ 作業量(全体)
処理能力・処理スピードの指標
曲線パターンの例
| パターン | 特徴 | 傾向 |
|---|---|---|
| 右上がり | 作業量が増加し続ける | 興奮型・無反省 |
| 右下がり | 作業量が低下し続ける | 疲労しやすい・抑うつ傾向 |
| 平坦 | ほぼ変化なし | 慎重・消極的 |
| 波状 | 上下を繰り返す | 気分にムラがある |
| 定型に近い | 標準的なパターン | 適応力が高い |
活用場面
- 就職採用試験(特に大企業・公務員)
- 職業相談・カウンセリング
- 精神医学的スクリーニング
注意点や受検時のポイント
- 単純な「合否」判定ツールではなく、傾向を見るもの
- 当日の体調・緊張・練習の影響を受ける
- 単独ではなく他の情報と総合的に判断される
受験時には以下の点に留意することが重要と言われています。
- 急ぎすぎず・遅すぎず、一定ペースを意識
- ミスを恐れすぎない(止まるほうがマイナス)
- 最後まで集中力を維持する姿勢が大切